顧客に気持ちを伝えること
- 小野田 道子
- 2018年5月17日
- 読了時間: 2分
先日、大切な友人への贈り物を探しにTiffanyに行きました。
いつも通りのお店で、いつも通りの丁寧な接客。
今から8年前、私はこちらのTiffanyでアニバーサリージュエリーを購入しました。
とても高価なお買い物ですから、慎重に何度も何度もお店に足を運びました。
そんな私にいつも優しく笑顔で接客してくださったのが、Sさんです。
「今日も決められなくてごめんなさい・・・」
優柔不断の私に、Sさんは、
「当たり前ですよ。大切な記念の品なのですから、納得のいくまで悩んでくださいね」
と、優しくお母さんのように包み込むような声で見送ってくださいました。
そして半年ほどかけて!出逢ったアニバーサリージュエリーは今でも輝き続けています。
その後、Sさんは異動になり、行きつけのお店でお会いすることができなくなってしまいました。
あれから8年。
贈り物を見つけて、ラッピングを待っている時、なんとあのSさんが現れたのです。
本当にSさんなのか?不安だった私は、数回お顔を確かめてから、
「もしかしてSさんでいらっしゃいますか?」
と声をお掛けしました。
Sさんもパッと表情が華やぎ、「もちろん覚えていますよ!」とおっしゃり、
思い出話に花が咲きました。
8年。お互いにいろいろな経験があったと思います。
このタイミングでの再開は意味のあるものなのだろうと直感しています。
人のご縁って本当に不思議なものなのですね。
Sさんとお会いしてすぐ、自宅ポストにTiffanyの封筒が届きました。
送り主はSさんからでした。
顧客を惹きつける、Sさんのマジックですね。
ちょっと意地悪な考え方をすると、これはTiffanyの接客マニュアル通りでしょ?って
捉えることだってできますよね。
「マニュアル」確かにそうかもしれない・・・でも、マニュアルを超えた気遣いの心がSさんのお手紙には溢れていました。きっと私が帰った後すぐに顧客リストを調べて、私のことを思い出しながら、書いてくださったことが伝わってくるのです。
本当に、純粋に私のことだけを考えて書いてくださったのだと思います。
《 Sさんのマジック 》
・お互いの気持ちが冷めないうちに(すぐ)
・正直に伝えること
・また会いたいと思わせる文章
・感謝の言葉で締めくくる
人生の先輩として、私は心からSさんに憧れています。
改めて、Sさんのファンになってしまいました!

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